速乾?遅乾? 脂肪族?パーツクリーナーを掘り下げます。
桑山
2019/05/10 18:00
こんにちは!ワールドインポートツールズ 桑山です。 今日のブログは、整備や修理に欠かせない脱脂材「パーツ&ブレーキクリーナー」に触れてみます。 パーツ&ブレーキクリーナーは、各メーカーから多種出ており価格も種類も幅があります。 画像の2点を比較してみると外観上の違いは噴射ノズル形状ですが、安価なノズルを差し込むタイプに対し、高価なタイプは2WAY構造! 広角、ストレート噴霧をワンタッチで切り替えが可能な他、ノズルを紛失する恐れもありません。 その他の部分は「価格差が分かりにくい・・」と自身も感じていましたがメーカー様より話を伺うと、「なるほど!」と思える理由がありました。 例えば、缶容量は同一だとしても原液と表記される溶剤の封入量には差があり、安価なものはこの原液が少ないものがあります。 また原液の種類にも多種あり、主なものに”ヘキサン”といった「脂肪族炭化水素」が原料ですが、分子配列の定義によって細かく分かれた一つとして脂肪族になります。決して脂が入っている訳ではありませんのでご安心ください。 乾くスピードが速い速乾性のタイプには安価なものが多く、中~遅乾性と呼ぶ蒸発速度の遅いものは各種汚れに対応するべく溶剤を混合しているものが多くあり、結果的に高価となります。 しかしグリスや固着した油汚れに安価な速乾タイプを使った場合、汚れのタイプによっては溶解できず一瞬で使い切ってしまいますが、遅乾タイプを噴霧後ブラシで汚れを浮かした後に速乾タイプで洗い流した方が経済的です。 カーボン汚れやこびり付いた酷い汚れは原液を直接塗布するか、液に浸して「ドブ漬け」するのも効果的! このクリーナーに含まれる原液にはイソヘキサンに加えて、シクロヘキサン、メチルシクロヘキサン等数種の溶剤が含まれており幅広い汚れに対応します。 落とすのに時間を労するカーボンをも浮かせて落としてしまうのです。 クリーナーを乾燥時間2つに分けて、メリット/デメリットを記載してみました。 ●速乾タイプ ・メリット  経済的  渇きが早く次の作業に入る迄の時間が短い  対象物に触れる時間が短く、樹脂やゴムへの影響が少ない ・デメリット  各種汚れに対応していない  乾くスピードが速く結露による水滴が生じ、錆発生が懸念される ●中乾~遅乾タイプ ・メリット  漬け置き作業に対応  作業時間が長く結露しにくい  グリスやカーボン等、溶解力が高く幅広い汚れに対応   ・デメリット  コスト高  乾燥時間が長い  樹脂、ゴムなどへの攻撃性が懸念される それぞれに一長一短ありますので用途によって使い分けるのがBest!ですね。 参考にしていただければ幸いです。